株式の長期保有中に優待が変わることも

近年では銀行に預金していてもほとんど金利がつかなくなり、投資に資金を回す人も増えてきました。
とはいえ、投資の初心者にとっては値動きが激しい銘柄に投資するのも勇気がいるため、値動きの少ない銘柄を株主優待目当てで株式を購入し、長期間保有しているという人も多いです。
一度株式を購入してしまえばずっと決められた時期に同じ株主優待の商品が送られてくると思っている人もいますが、実はそうではありません。

企業の業績や景気などによって株主優待の内容が変わってしまうのはよくある話です。
これまでは自社商品がたくさん送られてきていたのに気がつけば中身が少なくなっているという経験がある方も多いのではないでしょうか。

株主優待の商品は、業績によって少なくなるだけではありません。
商品をもらうための保有株式数が変わることもあります。
たとえば、これまでは最低単元数の株式を保有していれば株主優待が受けられました。
3単元以上保有していなければ優待が送られてこないという制度に変わってしまった場合、その情報を知らず最低単元数しか持っていなければ、いつまで経っても商品が送られてこないということになります。

また、保有期間に応じて株主優待の内容が変わってしまうこともあります。
優待目当てで株式を購入する人の中には配当落ちぎりぎりに購入するという人もいます。
企業側が1年以上の保有者にしか優待商品を送らないという制度にしていた場合、ぎりぎりに株式を購入しても保有期間が条件を満たしておらず優待が受けられません。

株主優待目当てで株式を購入する人は1度購入するとそのまま長期保有する人が多いですが、景気や業績、情勢によって株主優待の内容はすぐに変わってしまうため、こまめにチェックする必要があります。
優待商品は少なくなったり条件が厳しくなるばかりではなく、景気が良いときには内容が充実したものに変わることも大いに考えられるので、そういったときに購入するのもひとつの方法です。

長期保有に適している銘柄とは?

株主優待目当ての場合には長期間保有することが多いですが、そもそも長期保有に適している銘柄とはどのようなものなのでしょうか。
長期保有におすすめなのは、株価が大きく変動しないものです。
大きく変動するものは、短期間で利益を出してすぐに売却するのには向いていますが、株主優待目当てで長期間保有するのには不向きです。
ベンチャー企業のように一時的に注目を浴びたはいいけれど業績が安定しないところなどがそれにあたります。

長期保有するのにおすすめの銘柄は、景気や情勢によって株価が大きく変動しないものです。
ライフラインを提供している企業などが選ばれる傾向にあります。
どんなに景気が悪いときでもライフラインは絶対に必要なものなので、使われなくなって業績が下がるということは考えにくいからです。

また、売り上げのほとんどを日本国内で占めている内需株も長期保有におすすめです。
というのも、国内での売り上げが業績に直結するため為替に影響されにくいからです。
輸出量などが多く海外での売り上げが業績に大きく関わってくる企業の場合、輸出企業であれば円高に弱く輸入量が多い企業は円安に弱いという側面があります。
内需株であれば為替に影響されることなくコンスタントに業績を上げることができるからです。

長期保有に適している銘柄といっても、タイミングを見て売却することも重要です。
業績が安定しているからとずっと保有していると、いざ株価が下がってしまったときに売却するタイミングがつかめず塩漬け株になってしまいがちです。
長期保有だからと言って放置しておくのではなく、普段からきちんとマーケット情報などをチェックして注意を払っておく必要があります。